こんにちは。
WEBパーソナルトレーナーのビルドです。

糖質を減らすとやせるの?
炭水化物は摂らない方がいいの?
今回はそのような質問にお答えします。
糖質を正しく理解すればダイエットが簡単になり、これからの人生がより楽しくなるはずです。
ダイエットに成功すれば、美しさと自信、尊敬、安心が手に入る
想像してみてください。引き締まったウエスト、スラっと伸びた脚、肩甲骨がハッキリとわかる美しい背中。6つに割れた腹筋、たくましく真っすぐな脚、引き上がったヒップ。
ダイエットに成功して今の体形を変えられたら、美しい見た目と自信に溢れた心、周りからの尊敬のまなざし、食べても大丈夫という安心感、を得ることができます。
そのカギとなるのが糖質です。
太る理由は糖質の摂り過ぎ
太る原因は糖質の摂り過ぎです。
パンや米などの糖質を食べると、糖質は身体の中でブドウ糖になります。
このブドウ糖は筋肉や脳が活動する時に分解されてエネルギーを作り出しているわけです。
例えば車でいうとガソリンのようなもの。車はタンクの量が明確で満タンより多くは入りませんが、人間の場合は糖質を好きなだけ摂ることができます。
糖質を好きなだけ摂るとどうなるでしょう。
全ての糖質をブドウ糖としてエネルギーに使うことはできず、余った糖質はグリコーゲンに変換されて肝臓や筋肉に保管されます。
さらに肝臓や筋肉に保管できない量の場合は、脂肪として身体に蓄積されるから太る。
「野菜ジュースしか飲んでないのに全然やせない!」のは野菜ジュースには糖質がたっぷり含まれているからです。
- 野菜ジュースを飲む
- 糖質の摂り過ぎになる
- 太る
多くのパーソナルジムではフルーツや野菜ジュースの摂取には気を付けるように指導しています。太る理由は糖質の摂り過ぎであって、それ以外はありません。
糖質は少量で問題なし
糖質を摂らないと生きていけないのでは?
糖質は少量で問題ありません。
私も以前は食事の中心は炭水化物にしなくてはいけないと思い込んでいましたが、実はそうでもなくて、人間は糖質が不足しても生きられるシステムをもっています。
- 糖質の摂取を減らす
- 体内のブドウ糖が不足する
- 肝臓や筋肉に保管されていたグリコーゲンをブドウ糖に戻してエネルギーとして使う
- そのブドウ糖も使い終わる
- 蓄積していた脂肪を燃焼させてエネルギーとして使い始める
このように糖質が不足しても、貯めてあった脂肪を燃焼してエネルギーを作り出せます。
だから糖質の摂取を減らせば当然の結果として、脂肪が減ってやせていくのです。
ただし注意点もあります。
極端に糖質を制限して脂肪もなくなってくると、疲れやすくなったり寒さを感じるような状態になる可能性があります。
脂肪には「体温の維持」「衝撃から身を守る緩衝材」「非常事態のエネルギー源」といった重要な役割があるので、極端に減らしてしまうことは問題です。糖質を減らしたら、タンパク質や脂質(良質なもの)はしっかりと摂るようにしましょう。
・・・糖質は、約4 kcal/g のエネルギーを産生し、その栄養学的な主な役割は、脳、神経組織、赤血球、腎尿細管、精巣、酸素不足の骨格筋等、通常はぶどう糖(グルコース)しかエネルギー源として利用できない組織にぶどう糖を供給することである。脳は、体重の2% 程度の重量であるが、総基礎代謝量の約 20% を消費すると考えられている 5)。基礎代謝量を 1,500 kcal/日とすれば、脳のエネルギー消費量は 300 kcal/日になり、これはぶどう糖 75 g/日に相当する。上記のように脳以外の組織もぶどう糖をエネルギー源として利用することから、ぶどう糖の必要量は少なくとも100 g/日と推定され、すなわち、糖質の最低必要量はおよそ 100 g/日と推定される。しかし、肝臓は、必要に応じて筋肉から放出された乳酸やアミノ酸、脂肪組織から放出されたグリセロールを利用して糖新生を行い、血中にぶどう糖を供給する。したがって、これは真に必要な最低量を意味
するものではない。・・・
ご飯1杯に57gくらいの糖質が含まれているので、1日2杯でOKということですね。
極端に言えば、ご飯2杯食べたらそれ以上の糖質は生きるために必要ではないかもしれません。
まずは一日にどのくらいの糖質を摂取しているか現状を計算してみてはいかがでしょうか。
糖質には中毒性がある
糖質にはタバコやお酒、薬物と同じような中毒性があります。
ジュース、ケーキ、パン、ラーメン、チョコレート、白米、パスタ、せんべい、ピザ、うどん、ポテトチップス、これらの食事を我慢できるでしょうか?
なぜ糖質をやめられないかというと、脳が糖をほしがるからです。
糖質を摂って血糖値が上がると脳からドーパミンやセロトニンといったホルモンが分泌され、幸せな気分になります。
たとえ身体が糖質を必要としなくても、脳が幸せな気分になりたくて、ドンドン甘い物を摂るように指令が出る。だから甘い物はやめられない。
でも幸せな気分になるのは一時だけで、血糖値が急激に下がるとイライラや不安を感じ眠気に襲われます。そしてまたすぐ脳の命令で甘い物がほしくなる。
摂取すればハイな気分になりやめればイライラするなんて、もはや中毒性のある薬物と同じです。
甘い物がやめられないのは意志が弱いからではなく、糖質を摂るように脳が命令しているせいなので仕方がありません。
やせる炭水化物を摂ろう
「炭水化物やめるの無理そう…」
そういう方はやせる炭水化物を摂りましょう。
糖質の摂り過ぎはよくありませんが、全く摂らないのも問題です。むしろトレーニングをしている人は高いパフォーマンスを発揮するために摂らなくてはいけません。
ならば炭水化物の中でも太りにくい食品を選んで食べることをおすすめします。
「太りにくい炭水化物なんてあるの?」
あります。
食物繊維の多い炭水化物は太りません。
炭水化物というのは、糖質+食物繊維で構成されています。糖質を摂りすぎれば太るので、食物繊維の多い炭水化物を食べればよいのです。
食物繊維は「消化酵素で消化されない食物成分」のことを指し、次のような作用があります。
- 噛む回数を増やす
- 満腹感を得られる
- コレステロール値を低下させる
- 血糖値の上昇を抑える
- 便通を促進する
- 腸内環境を整える
だから食物繊維を摂取すると太るどころか体重が減少することもあります。これは研究でも証明ていて、2020年セントマイケルズ病院のJovanovskiらが食物繊維を多く摂取すると、平均体重、BMI、体脂肪率が減少することを報告しました。
炭水化物は少量で生きていけますが、食べるなら玄米やオートミールといった食物繊維が豊富な茶色い炭水化物を摂りましょう。
白米や小麦粉が含まれる白い炭水化物はとても太りやすいので気を付けてください。
【やせる炭水化物】
・玄米
・オートミール
・全粒粉
・そば粉の多い蕎麦
【太る炭水化物】
・白米
・小麦粉(パン、パスタ、うどん等)
まとめ
糖質を減らした人の9割がダイエットに成功する理由のまとめです。
- ダイエット成功のカギは糖質
- 太る理由は糖質の摂り過ぎ
- 糖質は少量で生きていける
- 糖質には中毒性がある
- 食物繊維の多い炭水化物は太らない
この記事を読んでくださっている方が糖質について理解し、ダイエットに成功して、より幸せで楽しい人生が送れることを願っています。